はい、やめしです。
突然ですが、皆さんは「旅行」好きですか?
僕は予定をぎちぎちに詰めるような旅行も好きなのですが、基本的にはのんびりと旅先の空気感を楽しむのが大好きですね。
今回は去年訪れた春の尾道について。旅の思い出を書き留めておこうかなと。

ずっと春に行ってみたいと思っていた場所。
それが、広島県の瀬戸内海沿いにある町、尾道。
山肌に沿って続く坂道や、港町として栄えた面影が残るどこか懐かしい町並み。瀬戸内エリアを代表する観光地のひとつとして知られています。
尾道で迎えた、静かな港町の朝
今回の旅で宿に選んだのは『尾道倶楽部』。尾道水道を望める立地が魅力のホテルです。
前日の疲れもあってぐっすり眠り、朝、部屋のカーテンを開けた瞬間に思わず足を止めました。
窓いっぱいに広がっていたのは、ゆっくりと動く尾道水道の景色。
船が静かに行き交い、その音だけがほんの少し聞こえてくる。大きな音もなく、ただ穏やかな時間が流れていて、少し映画のワンシーンのようにも感じました。

そんな景色をぼんやり眺めながらコーヒーを飲む朝。かなり贅沢ですね。
旅先って、どうしても予定を詰め込みがちですが、この日は「急がなくていいか」と自然に思えました。
こんなふうに肩の力が抜ける朝は久しぶりだった気がします。
朝の景色を楽しんだ後は、いざ千光寺へ
尾道の代名詞とも言える「千光寺」へ向かいます。が、その前に少し寄り道。
立ち寄ったのは、千光寺山の山頂近くにある鼓岩。別名「ポンポン岩」と呼ばれる場所です。
岩を石で叩くと鼓のようにポンポンと音が鳴ることで知られています。
観光地として有名ですが、実際に行ってみると、想像していたよりも景色の印象がかなり強く残りました。
そんな岩の上に立つと、尾道の街並み、その先に広がる尾道水道を見渡すことができました。
小さな町と海がこんなに近い。その距離感が尾道らしさなのかもしれませんね。
海と町が自然につながっていて、「尾道ってこういう場所なんだな」と実感できる景色でした。
そして、この時期ならではの魅力がそう。桜です。
ポンポン岩周辺には桜が咲いていて、海と町の風景に春らしい柔らかさが加わっていました。
そんな桜越しに見る尾道水道を前に、思わず何度もシャッターをきってしまいました。

sony α7Ⅳ / FE 24-70mm F2.8 GMⅡ
そこから細い路地を歩き、石段を上りながら千光寺方面へ向かいます。
歩いているだけで風景が少しずつ変わっていき、まるで絵本の中に迷い込んだかのよう。
途中では何匹かの猫ともすれ違いました。
尾道らしい風景のひとつですが、ふと現れて、また静かに去っていく感じがこの町に合っている気がします。

春の千光寺
春の千光寺は、まさに桜のトンネル。
風が吹くと花びらが落ちてきて、頭上には満開の桜が広がっていました。
その中でも目を引いたのが『三重塔』です。
桜の中に静かに立つ姿がとても綺麗で、派手ではないのに自然と目に入ってきます。
歴史の重みがある建物なのに、どこか尾道の風景に溶け込んでいて、不思議と落ち着く景色でした。

sony α7Ⅳ / FE 24-70mm F2.8 GMⅡ
千光寺周辺は、本当にどこを切り取っても絵になりますね。
少し歩いては止まり、写真を撮る。
また歩いて、気になった景色で足を止める。
そんなことを繰り返していたら、気づけばかなり時間が経っていました。
ゆっくりと坂を下り、帆雨亭でレトロな午後を過ごす
千光寺を後にして、山をゆっくり下りながら見つけたのが『帆雨亭』という喫茶店です。

少しレトロな外観に惹かれて、ふらっと入ってみました。
店内には古いガラス戸や木の床が残っていて、昭和レトロな雰囲気。外の景色とはまた違う時間が流れていました。

注文したのはブレンドコーヒーとピザトースト。
歩いた後のアイスコーヒーがかなり沁みました。

旅に来るとその土地のカフェに入りたくなるのは僕だけでしょうか?
そんなことはさておき、店内には「思い出ノート」なるものも置かれていて、旅人たちの言葉が残されていました。

ページをめくりながら、その町に流れてきた時間みたいなものを楽しめます。
目的のメインスポットへ!
旅の最後に向かったのは、尾道駅近くの線路沿い。
カメラ好きの中ではよく知られている場所で、今回の旅でもかなり楽しみにしていたスポットです。
線路沿いに大きな桜が咲いていて、その下を黄色いローカル電車がゆっくり走っていきます。
タイミングを待ちながらカメラを構えて、電車が通る瞬間を撮影。
春らしい風景がきれいに重なって、今回の旅を締めくくる一枚になりました。

sony α7Ⅳ / FE 24-70mm F2.8 GMⅡ
尾道焼きを食べて帰ります!
楽しかった時間も終わりに近づき、最後は尾道名物の尾道焼きを食べることに。
向かったのは粉福というお店です。
カウンター越しに焼かれる尾道焼きは、外側が香ばしく、中はふんわり。
甘さのあるソースとも相性が良く、とても美味しかったです。

終わりに
いかがでしたか?
有名な観光地は、次の目的地へ急いでしまうことがあります。
でも尾道では、途中の坂道や路地、少し古い建物、海が見える隙間の景色に自然と足が止まりました。
特別なスポットではない場所なのに、なぜか写真を撮りたくなる。そういう瞬間がかなり多かったです。
今回訪れた春は、桜が町全体に馴染んでいて、
観光用に作られた景色というより「暮らしの中に春がある」感覚に近い気がしました。
また坂道が多い分、少し角度を変えるだけで景色が変わります。建物の隙間から入る光、海から反射する柔らかい明るさ、古い町並みの陰影。立ち止まって見るほど表情が変わっていく印象があります。
今回の旅では「ここを撮ろう」と決めていた場所もありましたが、実際に印象に残ったのは予定外に見つけた景色の方だった気もします。特にカフェは二つとも最高でした。

だから尾道は、観光というより“歩く旅”に近い町なのかもしれません。
旅先で景色を急いで消費するのではなく、少し遠回りしながら歩く。その時間込みで尾道という町が好きになった気がします。写真目的でも、ただ静かに過ごしたい旅でも、春の尾道はかなり満足度が高い場所でした。


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