雨の日こそ撮れ高が上がる。そんな風景写真の話。

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晴れより撮れる?写真好きが“曇り最強説”について語ります。

はい、やめしです。

旅行前、天気予報を見て雨マークが出ると少しテンションが下がる。。
あるあるですよね。

「せっかくの旅行なのに雨か。」

「景色も微妙そうだし、写真も撮れなさそう。」

僕も最初はそう思っていました。

でもカメラで写真を1年ほど続けていく中で、少しずつ感覚が変わっていきました。

今ではむしろ、「ここを撮影するときは曇りがいいな」と思うことがあります。

特に風景写真や旅写真を撮るなら、雨や曇りの日は意外と強いんです。

もちろん晴れの日にしか撮れない景色もあります。ただ、「晴れ=正義」は少し違う気がしていますね。

むしろ、撮れ高だけで見ると曇りや雨の方が安定して良いこともあります

晴れの日は意外と難しい

晴れの日の写真って、一見撮りやすそうに見えますよね。

空は青いし、景色も明るい。旅行感も出やすい。

ただ実際に撮ると、これが意外と難しい。

光が強すぎる。

そうです。これがかなり大きいです。

晴れの日は太陽光が直接入るので、白飛び黒つぶれが起きやすくなります。

空だけ綺麗で建物が暗くなる。逆に影が強く出すぎて情報量が減る。顔に強い影が入る。などなど、、

そう、コントラストが強くなりすぎるんですね。

光の当たる部分と、影の部分のコントラストが強く、写真を仕上げるのが難しい。

特に昼間は顕著で、目で見た空気感と少しズレることもあります。

もちろん差し込む光を取る時や、暖かい雰囲気を表現する時など、晴れの良さはあります。

ただ本格的に撮ると“誰でも簡単に綺麗に撮れる天気”ではない気がしています。

(僕はすごく苦手です。笑)

曇り空は巨大なディフューザーになる

一方で、曇りの日は光がかなり柔らかいです。

写真を撮る人なら分かると思いますが、空全体が巨大なディフューザーみたいな状態になります。

強い直射光がなくなるので、陰影が自然になる。

建築、街並み、人物、森。全部が少し優しく写るんですよね。

特に木造建築や石畳、古い街並みとの相性はかなり良いと思っています。

晴れの日だとコントラストが強すぎる場所も、曇りだと空気感ごと残りやすい。

「あの場の雰囲気」に近い写真になりやすい印象があります。

京都の路地なんかは特にそうです。

『京都・六角堂の建築美』
sony α7Ⅳ / FE 24-70mm F2.8 GMⅡ

濡れた石畳、木の質感、静かな空気。晴れの日とは別の魅力があります。

神社仏閣も、少し湿度がある方が落ち着いた雰囲気になりますよね。

雨や曇りは色が深くなる

曇りや雨の日は、色が濃く見えます。

晴れの日は光が強すぎて色が飛びやすいんですが、曇りは彩度が自然に落ち着く

特に相性が良いのが、

  • 木造建築
  • 石畳
  • 古い街並み
  • 紅葉

このあたり。

森や渓谷はかなり分かりやすいです。

『深緑のリフレクション』
sony α7Ⅳ / FE 24-70mm F2.8 GMⅡ

雨上がりの緑って、驚くほど深く見えるんですよね。

葉の質感も出るし、空気に少し湿度が乗ることで立体感が出る。

写真に奥行きが生まれやすいです。

雨の日は“旅情”が写りやすい

個人的に、ここもかなり大きなポイントです。

雨の日って、ただ景色を撮るだけで終わりにくい。

ストーリーが乗りやすいんですよね。

例えば、

  • 水たまりの反射
  • 傘を持つ人
  • 濡れた道路
  • 窓につく雨粒
  • 少し霞んだ遠景

こういう要素が自然に増えます。

『雨の京都』
sony α7Ⅳ / FE 24-70mm F2.8 GMⅡ

温泉街なんかは特に強いです。

湯気と湿度感が混ざるだけで、一気に旅感が出る。

その土地にいた感覚」が写真に残りやすいんですよね。

晴れの日の綺麗な記録写真というより、“記憶に近い写真”になる感覚があります。

実は人が少ない

これもかなり現実的なメリットです。

観光地は、雨の日だと人が減ります。

人気スポットでも待ち時間が減ったり、人がフレームアウトしやすくなる。

構図が作りやすいですね。写真目的なら、大きいと思う人が多いのではないでしょうか?

『滋賀県・教林坊の美しき新緑』
sony α7Ⅳ / FE 24-70mm F2.8 GMⅡ

晴れの日は混雑していて構図が難しい場所も、雨の日は意外と静かだったりします。

少し歩きづらさはありますが、撮影目線ではむしろありがたいことも多いです。

曇りの日は「空頼み」ができない

曇り写真って、空が地味です。

だからこそ被写体そのもので勝負する必要があります。

構図、質感、光、空気感。

何を見せたいのかを考えるようになる。

『樹齢200年のなりひら桜』
sony α7Ⅳ / FE 24-70mm F2.8 GMⅡ

晴れの日は、青空だけで何となく成立することがあります。

でも曇りは誤魔化しが効きにくい。

その分、写真の見方が少し変わる気がしています。

結果として、構図力も自然に鍛えられる。

最初は難しく感じても、後から見ると「意外とこっちの方が好きだな」となることがあります。

「晴れじゃないと損」は少し違う

もちろん、旅行で晴れて嬉しい気持ちは分かります。

青空の景色は気持ちいいし、晴れにしか撮れない写真もあります。

ただ、「雨だからハズレ」と決めつけるのは少しもったいない。

風景写真という視点で見ると、曇りや雨にはかなり強い魅力があります。

光が柔らかく整う。色が深くなる。旅情が乗る。人が少ない。

そして何より、写真に空気感が残りやすい。

もし旅先で雨予報を見て少し落ち込んだら、「今日は写真の日かもしれない」と考えてみるのも悪くないと思っています。

では。

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この記事を書いた人

日本の美しい四季とモダンを愛するフォトグラファー。
大阪で薬剤師として働きながら、写真やカメラについてはもちろん、旅行やライフスタイルについても発信をしています。愛用しているインテリアや撮影機材は楽天ROOMで紹介しています。

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